以下の2節ではCT Chart arrays関数を使用して、2次元グラフと3次元グラフを作成する例を示します。
データベースのレコードを使用してグラフの作成をプログラムしたい場合はデータベース内のレコードを使ってグラフを作成する (例題)を参照してください。
各項目では以下について説明します:
- 例に使用される状況の説明
- サンプルデータベースのストラクチャ
- サンプルデータを使用して、すべてメソッドで作成されたグラフ
- サンプルグラフの作成に使用されたコード
部品を製造する企業のエンジニアリング部門の新しいマネージャになったとします。あなたの新しい業務の1つとして、ご自分が管理する部署が顧客からの支援要求に応答するときの時間を短縮することがあります。
よって、各部署の応答時間を追跡するためにデータベースを設計することにしました。データベースの構造は以下の通りです:

収集した情報を解析するために、去年の各月について、各部署の平均応答時間 (完了日 - 要求日 / 要求数) をグラフ化することにしました。4D Chartを使用して、以下のグラフを生成します:

このグラフはGR RESPONSEメソッドで生成、フォーマットされます。このメソッドは配列にデータを入れ、その配列からグラフを生成してから、軸タイトルや系列のカラーなどのグラフの特定の外観をカスタマイズします。
メソッドの最初の部分は4Dコマンドと関数を使用して配列の作成とデータの指定を行っています。項目配列の内容はコードで指定され、系列配列の内容はデータベースから直接取り込まれ、数値配列はデータ操作の結果です。数値配列のサイズは項目配列のサイズを系列配列のサイズで乗算したものと同じです。
このメソッドは、レコードの選択を操作するためにセットを使用します。セットを作成した後は、必要とされるレコードの選択を検索によって変更し、何度でもレコードのオリジナルセットに戻すことができます。このメソッドでは、セットはグラフ全体のレコードの選択に使用されます。各月の各部署のレコードの検索の結果行われる選択で値が決まるので、選択は数値配列へのデータの指定中に変更されます。配列にデータが指定された後、4D Chartコマンドがグラフの作成とその機能の変更のために使用されます。
配列にデータが指定された後、4D Chartコマンドがグラフの作成とその機能の変更のために使用されます。
以下がGR RESPONSメソッドです :
例えば、教育プログラムの西日本地区担当者であり、該当地区の生徒達のテストスコアが向上したかどうかを判断したいと仮定します。データベースには、テスト日付と出身地にタグが付いて、該当地区の生徒のスコアが保存されています。
Note: これはデータベース内のレコードを使ってグラフを作成する (例題)のレコードのデータによって定義された系列を使って2次元グラフを作成するで使用されたデータと同じです。

毎年複数のテスト日があるので、データベースから直接データをグラフ化することはできません。その代わりに、データを配列に入れるメソッドを作成し、各年を "項目"、各県を "系列" として使用することができます。

前述のグラフはGRAPH SCORES 3Dメソッドを使用して生成されています。このメソッドは配列にデータを入れ、配列からグラフを生成した後、グラフの特定の外観をカスタマイズします。
項目配列の内容はコードに直接指定されます。系列配列の内容はデータベースから取られます。数値配列の内容は年ごとの各都道府県のテストスコアの平均です。数値配列のサイズは項目配列のサイズを系列配列のサイズで乗算したものと同じです。
4D Chartコマンドを使用すると、4D Chartメニューバー、スクロールバー、ルーラ、ツールパレットは隠されます。4D Chartエリアは入力不可に設定され、ユーザはそのエリアのオブジェクトを選択したり、それに対する変更をまったく行えなくなります。
以下はGRAPH SCORES 3Dメソッドのコードです: